市長選の期日前投票に行ってきました。これは「きじつぜん・とうひょう」と読むのが正解のようですね。重箱読みにならないし。
ニュースやなにやらも含めて「きじつまえ」と言っていたような気がするのですけど、誤解でしょうか。例の犬HK――早急を必ず「さっきゅう」と発音する――がどうだったか、最近はニュースも観ないので、考え始めると自信がなくなってきます。
まあ、それは別に重要なことではありません。
確かに、期日前投票は利用しやすい便利な制度になったようです。私自身、生まれて初めての利用をしたのも、簡単に利用できそうだったからだし、実際そうでした。
ただ、今のやり方は大いに問題があります。
利用しやすく変えたのはいいのですが、ここまでユルくする必要はないと私は思います。
実に、住所と名前を記載するだけで投票できてしまうのです。本人確認の書類も何も、まったく必要ありません。これでは、「なりすまし」を防ぐことなどできないではないか、と思うのが当たり前の考え方です。
会場で受付けのおじさんに、聞いてみました。
「自己申告だけで、他になんにもいらないんですね。これじゃあ“なりすまし”が簡単に出来ちゃいますよ。防ぎようがないでしょう」
ところが、このおじさん曰く、
「大丈夫です。ちゃんと確認していますから」
だって。
後ろの席には、コンピュータを使って「確認」した女性がいる訳ですが、機械が何を「確認」できるというのでしょう。
ここにも、一人いたというわけです。
あんた、自分の頭を使って考えるということをしないの? と私は言いたい。
実際には、こう言っただけですけど。
「確認って言ったって、それは私が申告した人間が実在することが確認できただけで、私がその本人かどうかなんて、ゼンゼン確認できてないでしょ」
投票日に投票所に行くときには、いつも郵送された紙を持って行っていたけど、あれは絶対に必要という訳じゃないのか?
国民の義務だか権利だか知りません。けっこう重要なことであるはずの投票が、銀行を利用するよりも安易にできてしまうのは、摩訶不思議・荒唐無稽・言語道断です。
この制度の変更は、ほんとうに国民の利便のために行なわれたのでしょうか。
利便性は単なる口実に過ぎなくて、ドサクサにまぎれた、大量で組織的な選挙違反を行えるようにするのが、ほんとうの目的だったのではないか――そう思いたくなります。
現に、この前の選挙でも「なりすまし」が“発見”されていましたね。
たまたまそういうコトが起きてしまったのではなく、また、そういうコトを可能にする欠陥を持っている制度なのではなく、まさにそのインイチ自体を目的としてなされた制度変更だったのではないでしょうか。
いろんな言い回しがありますね。「建国記念日」と「建国記念の日」は違うんだとか。ただの「買収」を「ロビイング」と言ったりとか……。
「違憲」と「違憲状態」のどこがどう違うかを子供たちにどう教えたらいいのか、文科省は“指針”を出すべきだろう。
違憲をそのまま放置する国会議員たちに、「期日前投票」の不備を是正などとうてい期待できないとしたら、私たちはどう行動したらいいのか。
嘘つきの議員は、何がなんでも絶対に落選させること、これ以外にありません。それがインチキ制度のために出来ないのでは、いったいどうしたらいいのか。
とにかく、このインチキを大騒ぎで触れ回ろうではありませんか。