桑田佳祐関連をまとめきれないでいるうちに、つぎからつぎへと気色の悪いニュースが入ってくる。フランスの“大行進”については、とりあえず一つの記事を書いたが、まだまだ続きがある。ひとつずつ丁寧に論評していくことは、今の私にはとてもできないので、しおりを挟んでおく感覚で、とりあえず資料としてここに挙げておく。
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ローマ法王「他人の信仰に関わる場合、表現の自由には限度」
http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/tbs-20150117-19829/1.htm
2015年1月17日(土)1時48分配信 TBS
フィリピンを訪問しているローマ法王フランシスコは16日、首都マニラのマラカニアン宮殿を訪れ、アキノ大統領らと会談しました。
AP通信などによると、これに先立ち、スリランカからフィリピンに向かう機中で、法王はフランス風刺週刊紙の本社襲撃事件に関連して、「神の名のもとに人を殺すのは正当化できない」と記者団に語りました。そのうえで、「他人の信仰をからかったり、侮辱したりしてはいけない」と述べ、信仰に関わる場合は、表現の自由にも限度があるとの考えを示しました。
法王は滞在中、2013年の台風で甚大な被害を受けたレイテ島のタクロバンを訪れ、被災者らと面会するほか、マニラで大規模な野外ミサを行う予定です。(16日17:31)
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原文がないので、大雑把なところしか言えないが、法王が今回のケース――シャルリ・エブド紙の風刺画掲載――について、それはちょっとマズイですよ、と言っていることは確かだ。
それを信仰一般の話に広げてしまった記者の言い分には私は反対だが、法王のこの判断は妥当だと思う。
ところが、こんな発言が出てくる。
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英首相、ローマ法王に反論=表現の自由制約発言で
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501%2F2015011900028
【ワシントン時事】
キャメロン英首相は18日に放送された米CBSテレビのインタビューで、フランスの週刊紙シャルリエブドがイスラム教預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことに関し、「自由社会には信教をめぐって(他者の)感情を害する権利は存在する」と述べた。
「他人の信仰を侮辱することはできない」として表現の自由にも制約があるとの認識を示したフランシスコ・ローマ法王に反論したものだ。(2015/01/19-05:41)
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これはひどい。
「言論の自由」「思想の自由」についてマジメに考える用意などかけらもないのだ。ただの口実であることを隠そうともしていない。理屈が通ろうが通るまいが、そんなことを顧慮する必要などあるはずもない、俺たちはやりたいようにやらせてもらだけだ、といったところである。
ダブル・スタンダードのどこが悪いのか、と開きなおっているのだろう。つぎのニュースもひどすぎる。
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「シャルリー・エブドでは銃弾を防げない」 SNSに風刺画掲載で少年逮捕
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0121/jc_150121_7558868357.html
2015年1月21日(水)14時29分配信 J-CASTニュース
イスラム過激派による襲撃事件が起きたフランスの週間紙「シャルリー・エブド」を風刺するイラストをフェイスブック(Facebook)に掲載したナント市の男子高校生(16)が、テロを擁護したとしてフランス当局に拘束、起訴された。「France3」など複数メディアが2015年1月21日までに報じた。
問題とされたイラストには「シャルリー・エブドはクソだ」「シャルリー・エブドでは銃弾を防げない」という主旨のコピーが書かれ、シャルリー紙を盾のように持つ男性が銃弾を浴びる姿が描かれている。過去にシャルリー紙が掲載した「コーランはクソだ。コーランでは銃弾を防げない」とする風刺画をもとにしたものだ。
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「言論の自由」のウソ
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