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バカ/思考停止/無責任

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 ブルーはーとさん、こんにちは。
 ブログ記事いつも読ませていただいています。
 それにしても――ブルーはーとさんは、私に比べるとずっと寛容なのでしょうか。
 私だったら、在特会なんてハナから問題にする気になれません。何を言ったって、理解できない輩なんだから、話にならないです。
 それとも、彼等の聞く耳なんかどうでもよくて、黙っていてはいけないという選択が殆どなのでしょうか。

 このごろ私は、けっこう真剣に「バカ対策」ということを考えるようになってきました。そして、「どのようにしてバカに分からせたらいいのか」という観点から、最近では「分からないバカをどうしたらいいのか」という方に考えの比重が移ってきています。

 いきなり、バカ・バカを連発すると、「いったいお前は何様のつもりだ。そういうお前自身がいちばんのバカなんじゃないのか?」と言われそうです。
 実は、私の使う「バカ」という言葉の意味は、少々敷衍すると「思考停止+無責任」であったりするのです。
 完璧に大衆をなめきった政治家ほどには、シニックになりきれないのが現在の私です。そのうち、完全犬儒派に転向してしまいそうな気分ではありますが、取りあえず今のところは、まだそこまでは行っていないみたいです。

 たとえば、自分は「機械オンチ」だという人がいますね。
 そういう人に、私は「機械に限らない“理解オンチ”なんじゃないですか?」と言いたくなってしまうのです。

 自称「機械オンチ」の方々は、それを自称することによって――暗に――何を言っているのかというと、「私は機械“には”うとい」――言い換えると――「機械以外のものにはうとくない」と言っているんです。

 たかだかラジカセを相手に「機械オンチ」もくそもあるまいだろうと思ってしまうんですけどね、そんなのもいます。

 機械の困ったところは、ちゃんと作動するかどうか、議論の余地なく結果として出てしまう点にあります。分かったつもりでいても、本当に分かっていなければ、しっかり動いてくれません。
 その白黒はっきりした現実に向かい合いたくない、操作方法を理解しようと努力しても理解できない自分の無能力に直面したくない、それで、最初から「私は機械オンチだ」といって、そのテスト自体から逃げてしまう――
 こういうのが、機械オンチを自称する人たちの実態だと思います。

 機械相手がダメで、他のことがらに限って、抜群の理解力を発揮できたりし得るでしょうか。どうせ、他のことだって同じなんです。ただ機械相手のように、白黒はっきりしたテスト結果を免れやすいというだけのことです。

 とまあ、やや意地の悪い書き方をしてきました。
 実際のところは、ほとんどの皆様方、ラジカセの操作くらいマスター出来ないはずはない、と私は思っています(ここがそもそもの大甘なんですかね)。
 多少の遅疑逡巡・試行錯誤・暴走逆走・ドタバタがあっても、本当にその気になりさえすれば、たいていの人にラジカセくらい動かせないはずがないでしょう。
 (ラジカセに限らず)ほとんど一瞬にして分かってしまう人もいれば、マスターするまでに手間がかかる人もいるかもしれない。その差を人前にさらすのがイヤで逃げるという面もあるでしょう。
 でも、いずれは全員が操作をマスターできるだろう――そう私としては理解しているわけです。

 「機械オンチ」は“たとえば”で持ち出したのでした。
 “たとえば”の話で、何がいいたかったのかと言うと――
 私の指摘する「バカ」とは、能力の問題であるよりも、意志の問題――さらに言うなら、誠実さ・責任感の問題であるのです。

 最初から「それは私の考える問題じゃない」と決めつけてしまうのは、無責任です。
 何か、少しでも頭をひねらなければならないことに直面すると「自分とは縁のないムツカシイ問題」にしてしまう。分かろうと努力しない。考えようとしない。

 原発の再稼働でも何でもいいです。こういう争点を前にして、「ムツカシイことは、自分には分からない」と言って逃げる人が沢山います。
 ムツカシクても何でもいいから、まず自分の頭で考えてみてよ。
 それをしないのは、無責任というものではないんですか?
 
 そういうのが、非常に多いと思います。多すぎます。
 ありとあらゆる場面でそうなんです。

 私は、バカを連発しましたが、文句があるなら、今後いっさいこの単語を使わなくてもいい。バカの代わりに使うとしたら、「卑怯者」であり「無責任」であろうと思います。

 まあ、まだしばらくは、バカ・バカと言い続けるでしょうけど――。
 上のようなことが念頭にはあるのでした。


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