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Channel: オコジョのブログ
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NHKの偏向ニュースは国民を誤らせる

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 たまたまそのあたりの時間には母の部屋に行くことになっているので、そこのテレビで国会中継のいくつかの場面を観たのだった。
 民主党の議員が、安倍晋三のエジプトでの演説(ISと戦っている国々にお金を出して支援するというようなハシタナイ話)は人質がとらわれている時点でするものとしては適切でなかったのではないか、と問いつめていた。
 安倍晋三は――たぶんデヴィ夫人の流儀からすると日本人らしくもなく、素直にオノレの非を認めようともせず――まったくそれには当たらない、不適切ではなかったと答弁(強弁?)したのであった。

 さて、そのあとの昼のニュースでNHKは国会の様子を報道したのだが、安倍晋三の答弁(強弁?)の部分だけを伝えたのである。
 質問があって、それに対する答弁があるものだろう。どんな質問がなされたかを知らせずに、その答えだけを放送して、いったい何とするつもりなのか。私は、あまりにも露骨なこの偏向ぶりにあきれてしまった。

 日本人二人の救出に失敗した内閣の支持率が、その後5%ほども上がったそうである。いや、最初から救出などしようともしていなかったようなので「失敗」というには当たらないかもしれない。日本人二人の生命の危機に、知らんぷりを決め込んだ内閣の支持率が上がったそうなのである。

 日本人はバカなのか?
 支持率の数字がでっちあげのインチキなのか?

 ただ、言えることは、NHKのニュースを観るだけの日本人には、内閣が支持に値するかどうか、正しい判断をくだすのは無理だろうということ。

 しかししかし、さらに言うなら、ちょっとばかし頭を働かせれば、人質を救うために政府が何にもしていなかったことくらい「論理」だけで分かるはずだろう。
 金を出せと言ってきている相手に、最初から金は払わないと明言しちゃうのだから、たいしたものだ。テロリストの相手とは取引きはしないと言う。それでどうやって人質を救い出すのか? 残る選択肢は一つしかないではないか。

 つまり、強行突入。相手の意向などお構いなしに、無理やり救い出す。
 しかし、安倍晋三には心外なのだろうが、日本には特殊部隊などない。特殊部隊があったって、そう簡単に成功するものでないことは事実が示しているが、それ以前に肝心のそのものが存在しないのだから、どうしようもない。
 英米の特殊部隊に頼むのだとか、一時そんなアホな風説も飛び交ったが、いのちが関わる作戦なのだよ。失敗したら、人質のいのちを救えないばかりか、救出部隊のいのちだって失われる可能性があるという性質のものなのだ。手を貸してくれる筈がないではないか。

 政府はよくやったなどと、どんな脳みそがあれば思えるのか、私には見当もつかない。
 その時々に安倍晋三が何を言っていたか、それはかのNHKも報道していらっしゃいましたね。要するに「頑張れと指示した」と繰り返していただけ。まるで他人事なのだから困ってしまう。お前自身が「緊張感を持って」ことに当たれと言いたいところだ。
 渥美清演じる寅さんだったら、こういうのを「菜っぱの肥やし」と言っただろう。その心は――知りたい人は勝手に検索してください。

 まあ、それやこれやで、二ヶ月以上も「情報の収集と分析」にいそしんでいながら、人質の二人がどこの組織に誘拐されたのかも分からないままだったりして(それはウソなんだろうけど、もちろんウソだったらなお悪い)、無能が服を着て右往左往しているだけではないか。
 なぜ、こんな内閣を支持できるのか?

 良識派のつもりでいるらしき人たちは「I am Kenji.」などと統合失調症みたいなことを言っている。だいたい、猿まねを恥ずかしいと思う感性があなた方にはないのですか?
 レイシストの阿呆どもの猿まねなのだから、なおいけない。

 ついでながら「I am not Abe.」は、レイシストたちのパロディというかたちを取りつつ、極めてまっとうな主張をしている。大いに拡散すべきだろうと私は思うのです。


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